記事作成時のバージョン:4.6
スマートフォンはフィーチャーフォンに比べて電池の減りが早いため、電池残量の詳細な情報は必須です。
しかし端末で標準で表示される電池表示は、残量が色と大体の量でしか表示されないため、より細かい情報を見るためには電池管理のアプリが必要になります。
今回ご紹介するBattery Mixは、管理人が愛用するバッテリー管理アプリです。
シンプルでありながらも実は多機能で、CPU稼働率やバッテリーの温度などを時間グラフで表示したり、稼働中のプロセスを管理して電池消費量を解析したりしてくれます。
電池残量はパーセント表示
このアプリをインストールする最大の意義は、この電池残量パーセント表示にあります。(と、ワタシは勝手に思っているんですが(^^;)
右の電池が端末標準の残量表示、
左のサークル状の表示がBattery Mixのもの。
上の画像の通知バー(上の黒い部分)に注目すると、右側にある電池のマークは、緑色のゲージが全体の半分より少し少ないことを表しているのはわかりますが、半分よりどれくらい下がっているのか直感的にわかりづらくなっています。
一方、左のサークルで表示されているアイコンは、円のうち半分よりちょっと少ない部分が黄色で塗りつぶされており、中央には39という数字が表示されています。(見づらい場合は画像クリックで拡大可能です。)これなら、ひと目で「残量39%」だとわかります。
もう一つ、上の画面の中央左に、同じサークルのアイコンのような表示があるのがわかるでしょうか。これは、実はBattery Mixのウィジットで、電池残量の他に電池の温度と残りの推定使用時間も表示されています。
このように、バッテリーに関する詳しい情報をひと目で見れるのが、このアプリ最大の特長です。
これがあるのとないのでは、普段使う上でのバッテリーへの気遣いも変わってきます。
このアイコンは、自由に変更することができます。
Battery Mixを起動すると、電池残量やCPU使用率などを時間で記録したグラフが表示されます。上に幾つかタブが表示されていますが、この中でデザイン変更をクリックします。
Battery Mixの起動画面。デザイン変更タブを選ぶと、選択可能なアイコンが一覧表示される。
アイコンを選択すると同時に通知バーの表示も変わるので、自分で気に入ったアイコンを確認しながら設定できます。
設定が完了したら、端末の戻るボタンかホームボタンでアプリごと終了しても問題ありません。
また、関連機能としてバッテリー残量バーを表示させることができます。
画面上の細い赤線がバッテリー残量バー。
中央付近に残量49%の文字も見える。
アイコンのデザイン変更画面に、バッテリー残量バーの設定というボタンがあると思います。これをタップすると、残量バーの設定画面が表示されます。
デザイン変更画面のバッテリー残量バーの設定ボタンをタップすると、残量バーの設定画面が表示される。
ここで残量バーのON/OFFはもちろん、太さや色、表示場所なども細かく設定できる。
設定項目は全て日本語なので説明は省きますが、表示をONにすると注意として「残量バー表示中はセキュリティの観点から、Market以外からのアプリのインストールはできません。」という旨の表示がされます。
この設定を忘れて一般サイトからapkファイルでアプリをインストールしようとして「あれ?」とならないよう、留意しておいてください。
端末の使用状況
先ほどちらっと表示されましたが、Battery Mixは起動するとすぐに電池残量やCPU使用率、バッテリー温度などの推移グラフを表示してくれます。
起動画面で表示されるグラフ。
かなりの情報量で、最近の使用状況が一目でわかる。
更に、最近の使用状況から使える残り推定時間(充電している場合は、満充電になるまでの推定時間)を表示してくれたり、ディスプレイ表示やWiFi、Bluetooth、GPSのON/OFFも時間軸で表示してくれています。これを見れば、いつ端末を使っていて、どのあたりで電池を消費したのかが直感的に確認できます。
ただ、これらの情報を記録していくには端末の状況を一定時間ごとに確認しなければならないため、多少の負荷がかかります。
普段使用する上ではほとんど気にならないものですが、それでも少しでも負荷を減らしたいという方は、記録する情報を個別に選択することができます。
まず、グラフを表示した状態で端末のメニューボタンを押し、表示されたメニューから設定をタッチします。
グラフ画面で端末のメニューボタン→設定
表示されたメニューの中で、グラフ表示というグループがあると思います。ここで、グラフとそれに記録される情報に関する設定ができます。
グラフ表示に関する設定はここで行う。
ディスプレイ表示やWiFi、Bluetooth、GPSを記録する必要がない場合は、デバイス監視と表示のチェックボックスを外します。同様に、CPUの監視を中止したい場合はCPU監視と表示のチェックを、バッテリーの温度が不要な場合は温度グラフの表示のチェックを、それぞれ外します。
記録はしたいけど負荷はあまり掛けたくない、という場合は、監視の時間間隔を広げるのもひとつの手です。これは、上の設定画面の下の方にある監視ロググループの監視間隔を選択すると設定できます。
監視間隔の設定。
デフォルトの設定は10分でこれが推奨されていますが、負荷を減らしたい場合はもう少し長めにとってもいいかも知れません。
稼働プロセスの監視
BatteryMixは、現在稼働しているプロセス(アプリケーションなどの機能のこと)を監視し、それぞれが消費している電力を別々に記録しています。動いているプロセスを確認するには、Battery Mixの起動画面から稼働プロセスタブを選択します。
稼働しているプロセス一覧が表示される。
緑のラインが入っているのが今動いているプロセス。
なお、左側に緑色のラインが表示されていないものは、今は動いていないけど過去に消費した電力が大きいものです。
見たいプロセスをタッチすると、そのプロセスが消費した電力が時間グラフで表示されます。
各プロセスの時間ごとの消費電力を確認できる。
ただ、このプロセスの監視にもスマホに若干の負荷がかかりますので、それが気になる方は監視をOFFにできます。
先ほどの設定画面からも設定できますが、稼働プロセス画面の監視チェックボックスを外すだけで簡単にON/OFFの切り替えができます。
このプロセス別消費電力の時間推移グラフは、複数のプロセスのものを重ねて表示することもできます。
稼働プロセス画面のグラフボタンを押すと、下画面で選択したプロセスの消費電力推移を同時に確認できます。
重ねて表示した例。
消費電力が高いプロセスの確認などに使える。
端末標準の電池表示に比べて多機能なBattery Mixですが、実際に全機能を常に使用していても動いていることを忘れるくらいです。
入れておいて損はないアプリだと思います。