2012年11月8日木曜日

Battery Mix

記事作成時のバージョン:4.6

スマートフォンはフィーチャーフォンに比べて電池の減りが早いため、電池残量の詳細な情報は必須です。
しかし端末で標準で表示される電池表示は、残量が色と大体の量でしか表示されないため、より細かい情報を見るためには電池管理のアプリが必要になります。

今回ご紹介するBattery Mixは、管理人が愛用するバッテリー管理アプリです。
シンプルでありながらも実は多機能で、CPU稼働率やバッテリーの温度などを時間グラフで表示したり、稼働中のプロセスを管理して電池消費量を解析したりしてくれます。

電池残量はパーセント表示
このアプリをインストールする最大の意義は、この電池残量パーセント表示にあります。(と、ワタシは勝手に思っているんですが(^^;)
右の電池が端末標準の残量表示、
左のサークル状の表示がBattery Mixのもの。


上の画像の通知バー(上の黒い部分)に注目すると、右側にある電池のマークは、緑色のゲージが全体の半分より少し少ないことを表しているのはわかりますが、半分よりどれくらい下がっているのか直感的にわかりづらくなっています。
一方、左のサークルで表示されているアイコンは、円のうち半分よりちょっと少ない部分が黄色で塗りつぶされており、中央には39という数字が表示されています。(見づらい場合は画像クリックで拡大可能です。)これなら、ひと目で「残量39%」だとわかります。

もう一つ、上の画面の中央左に、同じサークルのアイコンのような表示があるのがわかるでしょうか。これは、実はBattery Mixのウィジットで、電池残量の他に電池の温度と残りの推定使用時間も表示されています。
このように、バッテリーに関する詳しい情報をひと目で見れるのが、このアプリ最大の特長です。
これがあるのとないのでは、普段使う上でのバッテリーへの気遣いも変わってきます。

このアイコンは、自由に変更することができます。
Battery Mixを起動すると、電池残量やCPU使用率などを時間で記録したグラフが表示されます。上に幾つかタブが表示されていますが、この中でデザイン変更をクリックします。
Battery Mixの起動画面。デザイン変更タブを選ぶと、選択可能なアイコンが一覧表示される。

アイコンを選択すると同時に通知バーの表示も変わるので、自分で気に入ったアイコンを確認しながら設定できます。
設定が完了したら、端末の戻るボタンかホームボタンでアプリごと終了しても問題ありません。

また、関連機能としてバッテリー残量バーを表示させることができます。
画面上の細い赤線がバッテリー残量バー。
中央付近に残量49%の文字も見える。

アイコンのデザイン変更画面に、バッテリー残量バーの設定というボタンがあると思います。これをタップすると、残量バーの設定画面が表示されます。
デザイン変更画面のバッテリー残量バーの設定ボタンをタップすると、残量バーの設定画面が表示される。
ここで残量バーのON/OFFはもちろん、太さや色、表示場所なども細かく設定できる。

設定項目は全て日本語なので説明は省きますが、表示をONにすると注意として「残量バー表示中はセキュリティの観点から、Market以外からのアプリのインストールはできません。」という旨の表示がされます。
この設定を忘れて一般サイトからapkファイルでアプリをインストールしようとして「あれ?」とならないよう、留意しておいてください。

端末の使用状況
先ほどちらっと表示されましたが、Battery Mixは起動するとすぐに電池残量やCPU使用率、バッテリー温度などの推移グラフを表示してくれます。
起動画面で表示されるグラフ。
かなりの情報量で、最近の使用状況が一目でわかる。

更に、最近の使用状況から使える残り推定時間(充電している場合は、満充電になるまでの推定時間)を表示してくれたり、ディスプレイ表示やWiFi、Bluetooth、GPSのON/OFFも時間軸で表示してくれています。これを見れば、いつ端末を使っていて、どのあたりで電池を消費したのかが直感的に確認できます。

ただ、これらの情報を記録していくには端末の状況を一定時間ごとに確認しなければならないため、多少の負荷がかかります。
普段使用する上ではほとんど気にならないものですが、それでも少しでも負荷を減らしたいという方は、記録する情報を個別に選択することができます。

まず、グラフを表示した状態で端末のメニューボタンを押し、表示されたメニューから設定をタッチします。
グラフ画面で端末のメニューボタン→設定

表示されたメニューの中で、グラフ表示というグループがあると思います。ここで、グラフとそれに記録される情報に関する設定ができます。
グラフ表示に関する設定はここで行う。

ディスプレイ表示やWiFi、Bluetooth、GPSを記録する必要がない場合は、デバイス監視と表示のチェックボックスを外します。同様に、CPUの監視を中止したい場合はCPU監視と表示のチェックを、バッテリーの温度が不要な場合は温度グラフの表示のチェックを、それぞれ外します。

記録はしたいけど負荷はあまり掛けたくない、という場合は、監視の時間間隔を広げるのもひとつの手です。これは、上の設定画面の下の方にある監視ロググループの監視間隔を選択すると設定できます。
監視間隔の設定。

デフォルトの設定は10分でこれが推奨されていますが、負荷を減らしたい場合はもう少し長めにとってもいいかも知れません。

稼働プロセスの監視
BatteryMixは、現在稼働しているプロセス(アプリケーションなどの機能のこと)を監視し、それぞれが消費している電力を別々に記録しています。動いているプロセスを確認するには、Battery Mixの起動画面から稼働プロセスタブを選択します。
稼働しているプロセス一覧が表示される。
緑のラインが入っているのが今動いているプロセス。

なお、左側に緑色のラインが表示されていないものは、今は動いていないけど過去に消費した電力が大きいものです。

見たいプロセスをタッチすると、そのプロセスが消費した電力が時間グラフで表示されます。
各プロセスの時間ごとの消費電力を確認できる。

ただ、このプロセスの監視にもスマホに若干の負荷がかかりますので、それが気になる方は監視をOFFにできます。
先ほどの設定画面からも設定できますが、稼働プロセス画面の監視チェックボックスを外すだけで簡単にON/OFFの切り替えができます。

このプロセス別消費電力の時間推移グラフは、複数のプロセスのものを重ねて表示することもできます。
稼働プロセス画面のグラフボタンを押すと、下画面で選択したプロセスの消費電力推移を同時に確認できます。
重ねて表示した例。
消費電力が高いプロセスの確認などに使える。

端末標準の電池表示に比べて多機能なBattery Mixですが、実際に全機能を常に使用していても動いていることを忘れるくらいです。
入れておいて損はないアプリだと思います。

2012年11月7日水曜日

ADW.Launcher

記事作成時のバージョン:1.3.3.7

Androidケータイを持っている人の中で、ホームアプリをインストールしている人はどれくらいいるのでしょうか。
「ホームアプリなんて、別に変えなくても不便してないし」「そもそもホームアプリって何?」と思っている方にこそ、一度ホームアプリというものを使っていただきたいものです。

そこで今回は、管理人お気に入りのホームアプリ、ADW.Launcherを紹介したいと思います。
最近アプデされて表示が英語になってしまいましたが、最低限の使い方はこちらでも紹介していきますので、英語で敬遠していた人や一度入れたけどわけわからなくて消しちゃった人なんかにも、ぜひ一度見ていっていただきたいです(^^)/

ADW.Launcherで何ができる?
このアプリは、一言で言ってしまえば「ホーム画面の自由度を飛躍的に上げる」アプリです。ホーム画面とは、スマートフォンを開いてロックを解除した時に一番はじめに表示される、アイコンが並んでいたりウィジットを配置したりできるあの画面のことです。

ホーム画面。端末によって違う。

実は何もいじっていない状態で表示されるホームも、デフォルトで入っているホームアプリの画面なんです。なので、最初からホームアプリを変更していない人は、端末制作会社が用意した初期のホームアプリを使っているということになります。
別にそれもいいのですが、本来ハード専門の端末会社が作ったホームアプリより、ソフトウェア専門の人が作ったものを別に用意したほうがいい場合が多いです。できることも多いですし、動作が軽くなったり、使いやすくなる可能性も高くなります。(もちろん、全てに当てはまるわけではありません。例えば管理人の使っているHTCのホームアプリ「HTC Sense」なんかは、かなり評価の高いホームアプリです。それでも私はカスタマイズしちゃうんですけどね(ーー;;)

じゃあ具体的にADW.Launcherで何がどう良くなるのかっていう話なんですが、これは一言で言い表すのは難しいくらい、いろいろな箇所が変わります。以下に、いくつか紹介していきます。

まず、1画面に表示できるアイコンの数を自由に変更できます。

ページ領域に5x5でアイコンを配置した場合。
一番下の1列はApp Dockと呼ばれる全ページ共通の領域。

HTC Senseでは、1ページにアイコンを4x4までしか表示できないため、最大でも16個を置くのが限界でした。多くのデフォルトホームアプリでは、1ページにアイコンの置ける数が固定されています。
ADW.Launcherは縦と横のアイコンの数を変更できます。最大で10x10の100個までアイコンを登録可能なので、この機能だけでも人によっては重宝するのではないでしょうか。

また、ページは最大で9まで作成でき、移動や削除、追加、初期画面の選択などが可能です。

ここでページの追加、削除、移動、選択ができる。

あと個人的に便利なのが、ウィジットのサイズが変更できるところ。

ウィジットは普通、はじめからサイズが決められています。そのせいで「欲しいウィジットがスペースに入りきらない…」「このウィジット便利だけど大きすぎて邪魔…」なんて経験をされた方も少なくないと思うんです。
親切なアプリ製作者さんだと、ウィジットサイズをアプリ側から選択できるように複数用意してくれていたりするんですが、配置を変えるたびにアプリを起動して設定変更…なんて煩わしさもあります。

ADW.Launcherだと、このウィジットの大きさを配置後に自由に変更できるんです。

ウィジットのサイズを変更。
小さくするだけでなく、大きくすることもできる。

この機能は、便利だけど無駄に大きいウィジットがある場合や、ちょっと詰めれば別のウィジットを更に配置できる場合などに、特に重宝します。ただ、サイズや形を変更することでウィジットの表示がおかしくなってしまう場合もあるので、そこは少し注意してください。単純に元の形のまま小さくなるとは限らないようです。

他にも、アプリのグループ分け機能や細かい動作のカスタマイズ、テーマの変更、バックアップなど、上げればキリがない程の機能が搭載されています。
興味が有る方は、ぜひダウンロードしてみてください。

インストールと初期設定
上のQRコードかリンクからPlayストアを開き、普通のアプリと同様にインストールします。
インストールが完了したら、端末のホームボタンを押してみてください。以下のように、ホームアプリの選択画面が出ると思います。

ホームアプリの選択画面。
インストールされたホームアプリの一覧が表示される。

この画面で、ADW.Launcherを選択することで起動します。「常にこの操作で使用する」のチェックを入れて起動すると、以後はこの画面が表示されなくなり、ホームボタンを押すと常にADW.Launcherが起動するようになります。

では、インストール完了しても上の画面が表示されなかった場合、あるいは上の画面でチェックした後に間違えて別のアプリを選択してしまった場合などの対処法についてご紹介します。

まず、Androidの設定画面を開きます。バージョンによって多少異なりますが、Android4.xの場合は下のような画面になると思います。
機種の設定画面。
Androidのバージョンによって多少異なる。

ここから、アプリケーションを選択し、上のタブからすべてを選択します。
インストールされたすべてのアプリが表示される。


この中で、今デフォルトになっているホームアプリを探し、選択します。例えば、管理人が使っているHTC EVO 3Dの場合は、HTC Senseになります。
すると下のようにアプリの情報が表示されます。これを下にスクロールすると、デフォルトで起動という項目があるはずです。この項目のデフォルトをクリアボタンが押せる状態であれば、現在このアプリがデフォルトのホームアプリということになります。
アプリ情報画面。これを下にスクロールすると…

デフォルトをクリアボタンがある。
アクティブなら、これを押して設定をクリアしよう。

このボタンを押すと、端末に保存されたデフォルト設定がクリアされ、ホームボタンを押したときにホームアプリ選択画面が表示されるようになります。

主な設定の変更方法
ADW.Launcherはその多機能さゆえ、設定項目がやや煩雑で初めての方は壁を感じるかもしれません。
そこで、初めてインストールしてから変更したくなるような項目をいくつかピックアップして紹介します。

壁紙
初歩的な部分で、まず壁紙を変更してみましょう。これは説明するまでもないかもしれません。
まず、画面のなにもないところを長押しするか、端末のメニューボタンを押してメニューを開きます。

ADW.Launcherのメニュー画面。
ほとんどの設定はここから行う。

すると画像のような画面が開きますので、右下のWallpaperをタッチしてください。
あとはいつもどおりです。端末の画像を設定する場合はギャラリー、ライブ壁紙を設定する場合はライブ壁紙、それ以外の壁紙アプリを設定する場合は該当する項目を選択してください。

関連の設定として、横長の画像の場合、ページを切り替えるごとに少しづつ壁紙をスクロールしていくように設定することができます。
上のメニュー画面でADWSettingsをタップし、Screenを選択、DESKTOP BEHAVIORWallpaler Scrollingをチェックします。

ScreenDESKTOP BEHAVIORWallpaler ScrollingのチェックをONにする

これで、壁紙が一緒に動くようになるはずです。

ページを切り替えると、壁紙も左右にスクロールする。

ヘンな枠線を消したい!
ページをスクロールして切り替えるとき、初期設定では青い線が表示されるようになっています。この線はページの境界を表しているのですが、邪魔だと感じる方は消してしまいましょう。

スクロール時に周りに表示される青い枠線。
気になる人は消してしまおう。

これを消すには、メニューのADWSettingsからScreenをタッチ、DESKTOP BEHAVIRORShow Outlinesのチェックを外します。

Show Outlinesのチェックを外しておけば、枠線は表示されない。

更に、アイコンを表示する領域を変更することもできます。上下左右に余白をもたせたり、領域を画面いっぱいに設定するなど、使い方や好みに合わせて設定が可能です。「デフォルトにしたらアイコンが中央に寄っている」というような場合、この設定で調整できます。
アイコン領域の変更は、メニューのResize Screenで行えます。

Resize Screendsで、アイコンやウィジットが表示される領域を調整できる。

Resize Screensをタッチすると、下図のような枠線が表示されます。この枠線の青い丸印を動かすことで、上下左右に画面の範囲を変更することができます。

青い丸をスライドすることで各辺のサイズ調整が可能。

調整し終わったら、端末の戻るボタンを押すか、領域範囲外をタッチすることで決定します。

アイコンの数を調整する
先述のように、ADW.Launcherでは1ページに表示するアイコンの数を自由に決められます。ここでは、その方法を紹介していきます。

まず、ADWSettingsからScreenをタッチして開きます。

Desktop Columnsで列数を、
Desktop Rowsで行数をそれぞれ指定。

Desktop Columnsでアイコンの列数(横の数)を、Desktop Rowsでアイコンの行数(縦の数)をそれぞれ指定します。どちらも、タップするとシークバーが表示されるので、これで数を指定してください。どちらも最大10までです。


今回ご紹介した機能も、ADW.Launcherのごく一部でしかありません。
より詳しい設定項目の紹介については、後日また改めて別の記事で投稿させていただきたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。